社労士(社会保険労務士)択一式の過去問演習


>>労災法の過去問一覧

平成23年 - 13問 労災保険法(遺族補償給付)

遺族補償年金を受ける権利に関する次の記述のうち正しいものはどれか。

A.遺族補償年金を受ける権利は、その権利を有する遺族が、直系血族又は直系姻族である者の養子となったときは、消滅する。
B.遺族補償年金を受ける権利は、その権利を有する遺族が、婚姻の届出はしていないものの事実上婚姻関係と同様の事情にある場合に至ったときは、消滅する。
C.遺族補償年金を受ける権利は、その権利を有する兄弟姉妹が労災保険法第16条の2第1項第4号の厚生労働省令で定める障害の状態にあるときであっても、18歳に達した日以後の最初の3月31日が終了したときは、消滅する。
D.遺族補償年金を受ける権利は、その権利を有する、労災保険法第16条の2第1項第4号の厚生労働省令で定める障害の状態にあった祖父母が、その障害の状態がなくなったときは、労働者の死亡の当時60歳以上であった場合であっても、消滅する。
E.遺族補償年金を受ける権利は、その権利を有する、労災保険法第16条の2第1項第4号の厚生労働省令で定める障害の状態にあった孫が、その障害の状態がなくなったときは、18歳に達する日以後の最初の3月31日までの間にあるときであっても、消滅する。
解答をチェック!
A. 誤り。労災法16条の4第1項3号。設問のケースでは、遺族補償年金を受ける権利は消滅しない。尚、遺族補償年金を受ける権利は、その権利を有する遺族が直系血族、又は直系姻族以外の者の養子となったときは、消滅する。

B. 正しい。労災法16条の4第1項2号。

C. 誤り。労災法16条の4第1項5号。子、孫又は兄弟姉妹については、原則として18歳に達した日以後の最初の3月31日が終了したときは、遺族補償年金を受ける権利は消滅する。しかし、設問のケースのように、労働者の死亡の時から引き続き厚生労働省令で定める障害の状態にあるときは、消滅しない。

D. 誤り。労災法16条の4第1項6号。厚生労働省令で定める障害の状態にあった祖父母が、その障害の状態でなくなったときは、遺族補償年金を受ける権利は消滅する。しかし、設問のケースのように、労働者の死亡当時55歳以上であったときは、消滅しない。

E. 誤り。労災法16条の4第1項6号。厚生労働省令で定める障害の状態にあった孫が、その障害の状態でなくなったときは、遺族補償年金を受ける権利は消滅する。しかし、設問のケースのように、18歳に達する日以後の最初の3月31日までの間は消滅しない。

3