社労士(社会保険労務士)択一式の過去問演習


>>平成25年 過去問

平成25年 - 11問 労災保険法(遺族補償給付等)

労災保険法の保険給付に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

A.遺族補償給付を受ける権利を有する遺族が妻であり、かつ、当該妻と生計を同じくしている遺族補償年金を受けることができる遺族がない場合において、当該妻が55歳に達したとき(労災保険法別表第一の厚生労働省令で定める障害の状態にあるときを除く。)は、その達した月から遺族補償年金の額を改定する。
B.労働者が業務災害により死亡した場合、その祖父母は、当該労働者の死亡当時その収入により生計を維持していなかった場合でも、遺族補償一時金の受給者となることがある。
C.労働者の死亡前に、当該労働者の死亡により遺族補償年金を受けることができる遺族となるべき者を故意又は過失によって死亡させた者は、遺族補償年金を受けるべき遺族としない。
D.傷病補償年金を受ける者には、介護補償給付は行わない。
E.年金たる保険給付を受ける権利を有する者が死亡したためその支給を受ける権利が消滅したにもかかわらず、その死亡の日の属する月の翌月以後の分として当該年金たる保険給付の過誤払が行われた場合において、当該過誤払による返還金に係る債権に係る債務の弁済をすべき者に支払うべき保険給付があるときであっても、当該保険給付の支払金の金額を当該過誤払による返還金に係る債権の金額に充当することはできない。
解答をチェック!
A. 誤り。労災法16条の3第4項1号。妻が55歳に達したときは、「達した月」ではなく、「達した月の翌月」から遺族補償年金の額を改定する。

B. 正しい。労災法16条の7第1項3号。

C. 誤り。労災法16条の9第2項。設問ケースにおいて、「故意又は過失」ではなく、「故意」の場合のみが遺族補償年金を受けるべき遺族とならない。

D. 誤り。労災法12条の8第4項。介護補償給付は、障害補償年金又は傷病補償年金を受ける権利を有する労働者が所定要件を満たす場合に請求することができる。

E. 誤り。労災法12条の2。債務の弁済をすべき者に支払うべき保険給付の支払額を過誤払による返還金に係る債権の金額に充当することができる。

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