社労士(社会保険労務士)択一式の過去問演習


>>平成20年 過去問

平成20年 - 2問 労基法(修行規則等)

労働基準法に定める就業規則等に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

A. 1人でも労働者を使用する事業場においては、使用者は就業規則を作成しなければならない。
B. 就業規則を作成又は変更するに当たっては、使用者は、その事業場に労働者の過半数で組織する労働組合があるときはその労働組合、労働者の過半数で組織する労働組合がないときは労働者の過半数を代表する者の同意を得なければならない。
C. 使用者は、いかなる場合でも就業規則に制裁の種類及び程度に関する事項を必ず記載しなければならない。また、減給の制裁を就業規則に定める場合には、その減給は1回の額が平均賃金の1日分の半額を超え、総額が1賃金支払期における賃金の総額の10分の1を超えてはならない。
D. 使用者は、就業規則を、書面を労働者に交付する方法によってのみ、労働者に周知させなければならない。
E. 就業規則が法令又は当該事業場について適用される労働協約に抵触する場合には、行政官庁は、当該就業規則の変更を命ずることができる。
解答をチェック!
A. 誤り。就業規則を作成し、行政官庁に届け出なければならないのは、常時十人以上の労働者を使用する使用者。(法89条)

B. 誤り。労働者の過半数で組織する労働組合がある場合においてはその労働組合、労働者の過半数で組織する労働組合がない場合においては労働者の過半数を代表する者の意見を聴かなければならないが、同意を得る必要はない。(法90条)

C. 誤り。表彰及び制裁の定めは制裁及び報賞相対的必要記載事項であるため(法89条9号)。後段については正しい(法91条)。

D. 誤り。使用者は「常時各作業場の見やすい場所へ掲示し、又は備え付けること、書面を交付することその他の厚生労働省令で定める方法によつて」周知することができ、交付のみではない。(法106条)

E. 正しい。法92条2項。

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