社労士(社会保険労務士)択一式の過去問演習


>>平成23年 過去問

平成23年 - 39問 一般常識(総合問題)

次の記述のうち、正しいものはどれか。

A.厚生年金保険法では、適用事業所に使用される70歳未満の者は、試用期間の長短にかかわらず、その試用期間終了後に被保険者資格を取得するものとする、と規定している。
B.国民年金法では、障害基礎年金の受給権者は、法定免除事由に該当するため、国民年金保険料を納付する義務を有しないが、自発的に保険料納付の意志があるときは、日本年金機構に法定免除の取り下げ申請を行い、以後の期間につき保険料を納付することができる、と規定している。
C.介護保険法では、第2号被保険者とは、市町村(特別区を含む。以下、同じ。)の区域内に住所を有する20歳以上65歳未満の医療保険加入者をいう、と規定している。
D.国民健康保険法では、市町村の区域内に住所を有する者はすべて、当該市町村が行う国民健康保険の被保険者とする、と規定している。
E.高齢者の医療の確保に関する法律では、後期高齢者医療広域連合が行う後期高齢者医療の被保険者は、(1)後期高齢者医療広域連合の区域内に住所を有する75歳以上の者、(2)後期高齢者医療広域連合の区域内に住所を有する65歳以上75歳未満の者であって、厚生労働省令で定めるところにより、政令で定める程度の障害の状態にある旨の当該後期高齢者医療広域連合の認定を受けたもの、と規定している。
解答をチェック!
A. 誤り。厚年法9条、13条1項。厚年法では、適用事業所に使用される70歳未満の者は、「適用事業所に使用されるに至った日」に被保険者の資格を取得するのであって、「試用期間終了後」に被保険者資格を取得するのではない。

B. 誤り。国年法89条。国年法では、法定免除事由に該当する被保険者が自発的に保険料納付の意思があるときは、保険料を前納又は追納することができる。

C. 誤り。介護保険法9条2項。介護保険法の第2号被保険者とは、市町村の区域内に住所を有する「40歳以上65歳未満」の医療保険加入者をいう。「20歳以上65歳未満」ではない。

D. 誤り。国民健康保険法5条、6条。国民健康保険法において適用除外と規定される者もおり、すべてを市町村が行う国民健康保険の被保険者となるわけではない。

E. 正しい。高齢者の医療の確保に関する法律50条。

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