社労士(社会保険労務士)択一式の過去問演習


>>平成23年 過去問

平成23年 - 38問 一般常識(高齢者医療確保法)

高齢者の医療の確保に関する法律に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

A.都道府県及び市町村(特別区を含む。)は、後期高齢者医療に要する費用(財政安定化基金拠出金及び第117条第2項の規定による拠出金の納付に要する費用を含む。)に充てるため、保険料を徴収しなければならない。
B.保険料率は、療養の給付等に要する費用の額の予想額、財政安定化基金拠出金及び第117条第2項の規定による拠出金の納付に要する費用の予想額、国庫負担等に照らし、おおむね5年を通じ財政の均衡を保つことができるものでなければならない。
C.保険料徴収には、(1)特別徴収、(2)普通徴収、(3)その他の3つの方法があるが、そのうち、(1)は老齢等年金給付を受ける被保険者から老齢等年金給付の支払をする者に保険料を徴収させ、かつ、その徴収すべき保険料を納入させることをいい、(2)は保険料を課せられた被保険者又は当該被保険者の属する世帯の世帯主若しくは当該被保険者の配偶者に対し、地方自治法第231条の規定により納入の通知をすることによって保険料を徴収することをいう。
D.世帯主は、当該世帯に属する被保険者の保険料を普通徴収の方法によって納付しようとする場合においては、当該保険料を連帯して納付する義務を負う。
E.普通徴収の方法によって徴収する保険料の納期は、政令で定める。
解答をチェック!
A. 誤り。高齢者の医療の確保に関する法律104条1項。保険料を徴収しなければならないのは、「都道府県及び市町村」ではなく、「市町村」である。

B. 誤り。高齢者の医療の確保に関する法律104条3項。後期高齢者医療の保険料率は、「概ね2年」を通じ、財政の均衡を保つことができるものでなければならない。「概ね5年」ではない。

C. 誤り。高齢者の医療の確保に関する法律107条1項。保険料の徴収方法は、特別徴収と普通徴収の2つであり、その他の方法はない。

D. 正しい。高齢者の医療の確保に関する法律108条2項。

E. 誤り。高齢者の医療の確保に関する法律109条。普通徴収の方法によって徴収する保険料の納期は、「政令」ではなく、「市町村条例」で定める。

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