社労士(社会保険労務士)択一式の過去問演習


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平成23年 - 59問 厚生年金保険法(保険給付)

厚生年金保険の保険給付に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

A.60歳台前半の特別支給の老齢厚生年金の支給開始年齢が61歳となる昭和28年4月2日から昭和30年4月1日までに生まれた男子であって、その者が被保険者でない場合、当該老齢厚生年金の定額部分が支給されることはない。
B.60歳台前半の特別支給の老齢厚生年金を受給している被保険者が、その被保険者の資格を喪失し、かつ被保険者となることなくして被保険者の資格を喪失した日から起算して1か月を経過したときは、その被保険者の資格を喪失した月前における被保険者であった期間を老齢厚生年金の額の計算の基礎とするものとし、資格を喪失した日の属する月から年金の額を改定する。
C.老齢厚生年金を受給している被保険者(昭和12年4月2日以降に生まれた者に限る。)であって適用事業所に使用される者が70歳に到達したときは、その日に被保険者の資格を喪失し、当該喪失日が属する月以後の保険料を納めることはないが、一定の要件に該当する場合は、老齢厚生年金の一部又は全部が支給停止される。
D.被保険者の死亡により遺族厚生年金の受給権者となった妻が、再婚したことによってその受給権を失ったとき、被保険者の死亡当時その者によって生計を維持していた母がいる場合は、当該母がその遺族厚生年金を受給することができる。
E.障害等級3級に該当する障害厚生年金の受給権者である被保険者が死亡したときは、保険料納付要件を満たしていない場合であっても、その者の遺族に遺族厚生年金を支給する。
解答をチェック!
A. 誤り。法附則9条の2。報酬比例部分相当の老齢厚生年金の受給権者が、一定の要件を満たせば、定額部分と報酬比例部分を合算した特別支給の老齢厚生年金が支給されることがある。

B. 誤り。厚年法43条3項。設問のケースにおいて年金の額の改定は、「資格を喪失した日の属する月」からではなく、「資格を喪失した日から起算して1月を経過した日の属する月」から行われる。

C. 正しい。厚年法14条5号、46条。

D. 誤り。厚年法63条。遺族厚生年金の受給権者が失権事由に該当するに至った場合には、当該受給権は消滅し、転給しない。

E. 誤り。厚年法58条1項。保険料納付要件を満たしていなければ遺族厚生年金は支給されない。

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