社労士(社会保険労務士)択一式の過去問演習


>>平成24年 過去問

平成24年 - 50問 健康保険法(総合問題)

健康保険法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

A.この法律において報酬とは、臨時に受けるもの等を除き、賃金、給料、俸給、手当、賞与その他いかなる名称であるかを問わず、労働者が労働の対償として受けるものであり、通勤手当は、自宅と勤務場所との往復にかかる交通費の実費弁償的な手当のため報酬には含まれない。
B.被保険者の兄弟姉妹は、その被保険者と同一世帯に属していなくても、その被保険者により生計を維持されていれば被扶養者になるが、被保険者の配偶者の兄弟姉妹は、たとえ被保険者により生計維持されていたとしても、その被保険者と同一世帯に属していなければ被扶養者になることができない。
C.初めて適用事業所となった事業主は、当該事実のあった日から10日以内に新規の適用に関する届書を提出しなければならないが、事業の廃止、休止その他の事情により適用事業所に該当しなくなったとき(任意適用事業所の取消に係る申請の場合を除く。)の届出は、当該事実があった後、速やかに提出すればよい。
D.埋葬料の支給要件にある「その者により生計維持していた者」とは、被保険者により生計の全部若しくは大部分を維持していた者に限られず、生計の一部を維持していた者も含まれる。
E.労働者災害補償保険法に基づく休業補償給付を受給している健康保険の被保険者が、さらに業務外の事由による傷病によって、労務不能の状態になった場合には、それぞれが別の保険事故であるため、休業補償給付及び傷病手当金は、それぞれ全額支給される。
解答をチェック!
A. 誤り。健保法3条5項。通勤手当は報酬に含まれる。

B. 誤り。健保法3条7項。被保険者の「弟妹」は、その被保険者と同一世帯に属していなくても、その被保険者により生計を維持されていれば被扶養者となる。被保険者の「兄姉」は、たとえ被保険者により生計が維持されていたとしても、その被保険者と同一世帯に属していなければ被扶養者とはならない。

C. 誤り。則19条、則20条1項。新規適用事業所の届出及び適用事業所の届出は、「10日以内」ではなく、「5日以内」に提出しなければならない。

D. 正しい。昭8.8.7保発502号。

E. 誤り。昭33.7.8保険発95号の2。休業補償給付を受けている期間中に、業務外の事由による疾病又は負傷によって労務不能となった場合には、傷病手当金は支給されない。

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