社労士(社会保険労務士)択一式の過去問演習


>>平成24年 過去問

平成24年 - 4問 労基法(総則)

労働基準法の総則に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

A.労働基準法第3条が差別禁止事由として掲げている「信条」とは、政治的信条や思想上の信念を意味し、そこには宗教上の信仰は含まれない。
B.労働基準法第4条は、賃金についてのみ女性であることを理由とする男性との差別的取扱いを禁止したものであり、その他の労働条件についての差別的取扱いについては同条違反の問題は生じない。
C.労働基準法第7条は、労働者が労働時間中に、公民権を行使するために必要な時間を請求した場合には、使用者はこれを拒んではならないとし、また、当該時間を有給扱いとすることを求めている。
D.労働基準法に定める「使用者」とは、事業主又は事業の経営担当者その他その事業の労働者に関する事項について、事業主のために行為をする管理監督者以上の者をいう。
E.労働基準法に定める「平均賃金」とは、これを算定すべき事由の発生した日以前3か月間にその労働者に対し支払われた賃金の総額を、その期間の総日数で除した金額をいい、年に2回6か月ごとに支給される賞与が当該3か月の期間内に支給されていた場合には、それも算入して計算される。
解答をチェック!
A. 誤り。労基法3条。労基法が掲げている信条とは、特定の宗教もしくは政治的信念をいい、宗教上の信仰に基づく差別も含まれる。

B. 正しい。労基法4条。

C. 誤り。労基法7条。公民権の行使のための時間は保障しているが、賃金については定めておらず、無給でも差し支えない。

D. 誤り。労基法10条。労基法上の使用者とは、事業主のために行為するすべての者をいい、管理監督者以上の者に限定されない。

E. 誤り。労基法12条4項。平均賃金の算定に係る賃金総額には、3箇月を超える期間ごとに支払われる賃金は算入されない。

24