社労士(社会保険労務士)択一式の過去問演習


>>平成23年 過去問

平成23年 - 56問 厚生年金保険法(時効)

厚生年金保険法の時効に関する次の記述(ただし「厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律」が適用される場合を除く。)のうち、誤っているものはどれか。

A.保険料を徴収する権利は、2年を経過したとき、時効により消滅する。
B.保険料以外の、厚生年金保険法の規定による徴収金を徴収する権利は、2年を経過したとき、時効により消滅する。
C.保険給付を受ける権利は、5年を経過したとき、時効により消滅する。
D.年金たる保険給付を受ける権利の時効は、当該年金たる保険給付がその全額につき支給を停止されたときは、中断する。
E.保険料その他、厚生年金保険法の規定による徴収金の納入の告知又は第86条第1項の規定による督促は、民法第153条の催告に関する規定にかかわらず、時効中断の効力を有する。
解答をチェック!
A. 正しい。厚年法92条1項。

B. 正しい。厚年法92条1項。

C. 正しい。厚年法92条1項。

D. 誤り。厚年法92条2項。年金たる保険給付がその全額につき支給を停止されている間は、年金たる保険給付を受ける権利の時効は「中断」せずに、「停止」する。時効の中断とは、時効の進行がリセットされることであり、時効の停止とは、時効は進行せず、事情がやむと進行が再開されることをいう。

E. 正しい。厚年法92条3項。

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