社労士(社会保険労務士)択一式の過去問演習


>>平成23年 過去問

平成23年 - 47問 健康保険法(保険者)

健康保険の保険者に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

A.保険者は、保険医療機関等が偽りその他不正の行為によって療養の給付に関する費用の支払を受けたときは、当該保険医療機関等に対し、その支払った額につき返還させるほか、その返還させる額に100分の40を乗じて得た額を支払わせることができる。
B.保険者が健康教育、健康相談、健康診査その他の被保険者及び被扶養者の健康の保持増進のために必要な事業を行う場合に、保険者は被保険者及び被扶養者でない者に対しても当該事業を利用させることができる。この場合において、保険者は、当該事業の利用者に対し、厚生労働省令で定めるところにより、利用料を請求することができる。
C.被保険者(日雇特例被保険者を除く。)が同時に2以上の事業所に使用される場合において、保険者が2以上あるときは、その被保険者の保険を管掌する保険者を選択しなければならない。その方法は、同時に2以上の事業所に使用されるに至った日から10日以内に、所定の事項を記載した届書を、全国健康保険協会を選択しようとするときは厚生労働大臣に、健康保険組合を選択しようとするときは健康保険組合に提出することによって行うことになっている。
D.健康保険組合は組合会議員の定数について、組合会の議決が理事の意向によって影響を受けることのないよう、理事定数の2倍を超える数にするものとし、その上で、組合員の意思が適正に反映されるよう定めることとされている。
E.全国健康保険協会の理事長は全国健康保険協会の業績について事業年度ごとに評価を行い、当該評価の結果を遅滞なく、厚生労働大臣に対して通知するとともに、これを公表しなければならない。
解答をチェック!
A. 正しい。健保法58条3項。

B. 正しい。健保法150条3項。

C. 正しい。則1条、則2条1項。

D. 正しい。健康保険組合事業運営基準第3-1。

E. 誤り。健保法7条の30。全国健康保険協会の事業年度ごとの実績について評価を行うのは「全健康国保険協会理事長」ではなく、「厚生労働大臣」である。厚生労働大臣は、遅滞なく当該評価を全国健康保険協会に通知し、公表しなければならない。

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