社労士(社会保険労務士)択一式の過去問演習


>>平成25年 過去問

平成25年 - 47問 健康保険法(埋葬料等)

健康保険法の埋葬料等に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

A.埋葬を行う者とは、実際に埋葬を行った者をいうのであるから、被保険者が死亡し社葬を行った場合には、たとえその被保険者に配偶者がいたとしても、配偶者には埋葬料は支給されない。
B.事業主は、埋葬料の支給を受けようとする者から、厚生労働省令の規定による証明書を求められたときには、いかなる理由があろうとも、拒むことができない。
C.埋葬料の支給を受けようとする者は、死亡した被保険者により生計を維持されていた者であるから、埋葬料の申請書には当該被保険者と申請者との続柄を記載する必要はない。
D.死亡した被保険者により生計を維持されていなかった兄弟姉妹は、実際に埋葬を行った場合であっても、埋葬費の支給を受ける埋葬を行った者に含まれない。
E.埋葬料について、被保険者が旅行中に船舶より転落して行方不明となり、なお死体の発見にいたらないが、当時の状況により死亡したものと認められる場合には、同行者の証明書等により死亡したものとして取り扱う。
解答をチェック!
A. 誤り。健保法100条1項。埋葬を行う者とは、埋葬を行うべきものをいうのであって、死亡した被保険者の配偶者に埋葬料が支給される。

B. 誤り。則33条。事業主は、「いかなる理由があろうとも」ではなく、「正当な理由がなければ」証明書の発行を拒むことができない。

C. 誤り。則85条1項4号。埋葬料支給申請書には、被保険者と申請者との続柄を記載しなければならない。

D. 誤り。健保法100条2項。埋葬料の支給を受けるべき者がいない場合には、埋葬を行った者に対して支給される。設問のケースでは、被保険者により生計を維持されていなかった兄弟姉妹であっても、埋葬費の支給を受けることができる。

E. 正しい。昭4.5.22保理1705号。

25