社労士(社会保険労務士)択一式の過去問演習


>>平成25年 過去問

平成25年 - 5問 労基法(総則)

労働基準法の総則に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

A.労働基準法第1条にいう「労働条件」とは、賃金、労働時間、解雇、災害補償等の基本的な労働条件を指し、安全衛生、寄宿舎に関する条件は含まない。
B.労働基準法は労働条件の最低基準を定めたものであり、この最低基準が標準とならないように、同法は、この最低基準を理由として労働条件を低下させることを禁止し、その向上を図るように努めることを労働関係の当事者に義務づけている。
C.労働基準法第2条第1項が、「労働条件は、労働者と使用者が、対等の立場において決定すべきである。」との理念を明らかにした理由は、概念的には対等者である労働者と使用者との間にある現実の力関係の不平等を解決することが、労働基準法の重要な視点であることにある。
D.労働基準法第3条は、すべての労働条件について差別待遇を禁止しているが、いかなる理由に基づくものもすべてこれを禁止しているわけではなく、同条で限定的に列挙している国籍、信条又は社会的身分を理由とする場合のみを禁じている。
E.労働基準法第4条は、性別による差別のうち、特に顕著な弊害が認められた賃金について、罰則をもって、その差別的取扱いを禁止したものである。
解答をチェック!
A. 誤り。労基法1条。労働条件とは、賃金、労働時間等の基本的な労働条件のほか、安全衛生や寄宿舎等に関する条件を含めた労働者の職場における一切の待遇をいう。

B. 正しい。労基法1条2項。

C. 正しい。労基法2条1項。

D. 正しい。労基法3条。

E. 正しい労基法4条。

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