社労士(社会保険労務士)択一式の過去問演習


>>平成21年 過去問

平成21年 - 63問 国民年金法(老齢基礎年金)

振替加算に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

A.遺族基礎年金の支給を受けている者に老齢基礎年金の受給権が発生したときは、いずれかを選択することになるが、遺族基礎年金を選択した場合であっても、振替加算の加算要件を満たす場合には、当該遺族基礎年金の額に振替加算相当額が加算される。
B.振替加算が行われている老齢基礎年金の受給権者が障害基礎年金の受給権を有するときに、当該障害基礎年金の全額につき支給が停止されている場合においても、振替加算に相当する部分の支給は停止される。
C.振替加算の受給対象者であって、保険料納付済期間と保険料免除期間(いわゆる学生納付特例と若年者納付猶予の期間は除く。)を合算して1月以上1年未満の者が老齢基礎年金の受給権を取得したときは、65歳に達した月において振替加算相当額のみの老齢基礎年金が支給される。
D.振替加算が行われている老齢基礎年金の受給権者が、配偶者である老齢厚生年金の受給権者と離婚したことを事由として、振替加算は支給停止とはならない。
E.振替加算の受給対象者が老齢基礎年金の支給の繰下げの申出をしたときは、振替加算も繰下げ支給され、当該振替加算額に政令で定める増額率を乗じて得た額が加算される。
解答をチェック!
A. 誤り。昭60法附則14条、昭60法附則16条1項。振替加算は、老齢基礎年金の額に加算されるものである。従って遺族基礎年金を選択し、老齢基礎年金の支給が停止するときは、振替加算は行われない。

B. 誤り。昭60法附則16条1項。障害年金の全額につき支給が停止されている場合は、振替加算額に相当する部分の支給は停止されない。

C. 誤り。昭60法附則15条。保険料納付済期間及び保険料免除期間の月数に基づき算定された老齢基礎年金が支給され、振替加算も行われる。

D. 正しい。昭60法附則16条。

E. 誤り。昭60法附則14条1項。設問のケースでは、振替加算も繰り下げ支給されるが、繰り下げに伴う増額は行われない。

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